【紹介】2019フィリピン夏渡航① 〜SUKI’S BOOK〜
更新日:2020年4月30日
suki’s book project
国外部にはゴミ箱設置プロジェクト、Steps to dreams 、フェアトレード、SUKI’s BOOKの計4つのプロジェクトが存在します。今回の記事はその中の一つ、「SUKI’s BOOK」に関してです。また、新たな試みとしてインタビュー形式で紹介します。
インタビュアー:こうた(KO)
メンバー:きみか(き)、なつみ(な)、はつね(は)、ちひろ(ち)
KO) みなさん、よろしくお願いします!
全)よろしくおねがいします!
KO) 始めにこのプロジェクトに参加した理由を 1人ずつお願いします!
き)私がSUKI’s BOOKプロジェクトに参加した理由は途上国の子どもたちと関わることがしたいと共に、新しいプロジェクトを作るというチャレンジもしてみたかったからです。
KO) 新しいプロジェクトだったんですね!そのことを後で伺いたいと思います!次になつみさんはどういった理由だったんでしょうか?
な)新規プロジェクトを一からつくってみたかった、海外で実際に活動してみたかったからです!
は)私も1から何か新しいことをしてみたかったから!
KO) 新しいプロジェクトだと最初に仰っていましたが、どのような背景があって、プロジェクトが、始まったのでしょうか?
は)実はこの PJ、この 2019 年4月から動き出した新規 PJ なんです!!!
現地の人々へのインタビューでフィリピンでは麻薬の蔓延が街中で見られることが発覚。そして、それが子どもたちにも影響し、本来の子どもらしい生活(ここでは“教育”とか)を過ごせていないという結論にたどり着きました。
そんな子どもたちを支えたい、力になりたい、そんな思いから新しい PJ が始まりました。今回の夏のフェーズでは「子どもたちがそれぞれのSUKIに気づく」ことを目標に行いました!

KO) 具体的にどのようなことをしたのでしょうか?
は)導入として日本の子どもと団体メンバーの「夢」に関するインタビュー動画を流し 、スイミーの読み聞かせを行いました。イメージをつかめたところで小学校に入学してからの自分の “SUKI” なことを 1 年ごとに「SUKI’s Book」に書いてもらいました。
お気づきかもしれませんが、今回の PJ の名前はこの本から来ているんです!!!
その後 、グループに分かれて書き出した自分の SUKI なことをそれぞれ共有してもらいました 。
私は色んなグループを見ていたのですが、お互いの SUKI なことを知ることが出来てとても楽しそうでした。最後に取ったアンケートでも多くの子どもたちが共有を1番 楽しかった項目に挙げてくれていました!
最後にサイレント・ジェスチャーゲームを行いました。まずグループ対抗のトーナメント戦で、各グループから 1 人の SUKI なこ とを選んでもらいます。そして、それを声を出さずにグループ全員で表現し、より早く当ててもらったグループの勝利となります。
どのチームも接戦で白熱した戦いとなりました!
KO) 実際に0からのスタートだったと思うのですが、どのようにプロジェクトを作っていったのでしょうか?
き)「子どもたちが道から踏み外さないように」という思いで結成されましたが、どのようにアプローチをすればいいのか悩んでいました。そのときに自分の原動力を振り返ると、「SUKI」なものを大切にしていることが分かりました。
このキーワードをきっかけに、自分の「SUKI」を見つけるために過去を振り返るプロジェクトを作ろうと考えました。
絵本で自分の楽しかったことを書いてもらい、クイズで共有するというfan×funらしい楽しさも必要不可欠でした。

KO) その中で、何か困難はございましたか?
き)新しいプロジェクトということもあって、何が足りていないのかということや現地でプロジェクトをスムーズに動かしているのかということなどを想像しにくかったです。
そのときには、メンバーと一緒に課題を一つひとつを分解して、今やるべきことを明確にしながら穴を埋めていきました。
他のところでも活躍するメンバーと時間を合わせて活動を進めていくことを心がけましたが、とても大変でした。
さらに、現地の子どもたちがどのような反応をしてくれるのかとプロジェクトが結成されてから現地で実行するまで不安でしたね。
KO) 実際にやってみて、どうでしたか?よくできたなという点があれば、教えてください!
な)私たちのプロジェクト“SUKI’s BOOK”は、今回の渡航が初めてのプロジェクト実行でした。初渡航のメンバーがほとんどの中、ハプニングもありながら、最後まで無事にプロジェクトをやり遂げました!
その活動の中で良かった点について書いていきたいと思います。
大きく分けるとこの3つです。
・現場での臨機応変な対応
・子供たちのプロジェクトに対する反応
・“SUKI”という単語の浸透
まず“現場での臨機応変な対応”ですが、これは人数把握ミスで絵本の部数が足りなくなってしまったとき、アンケートに使う予定だった紙で代わりの絵本を作った時のことです。
予想外の出来事で焦る気持ちの中、とっさの判断で行動できたことはメンバーの自信にもつながったと思います。
次の“子供たちのプロジェクトに対する反応”とは、活動後にとったアンケートに、今回のプロジェクトに参加してくれた子供たち全員が“楽しかった”と答えてくれたことです。
私たちfan×funは、“楽しさで背中を押す”をバリューに活動しているので、この結果はとても嬉しいものでした!
最後に“SUKIという単語の浸透”ですが、このプロジェクトを始めたときに子供たちに日本語の“好き”という言葉を覚えてもらうという目標を立てました。
活動の終わりに子供たちに“SUKI”の意味を聞くと、ほとんどの子供たちが正しく答えてくれました!
大変なこともたくさんありましたが、たくさんの収穫の得られた渡航になったと思います!

KO)たくさん収穫のあった時間だったんですね!一方で改善点があれば、教えてくださいませんか?
ち)はい!次に夏渡航を終えての改善点についてお話します。
大きく分けて3つあり、1つ目は準備についてです。事前に聞いていた人数と実際の人数が違ったことで、備品が不足してしまいました。そのような不足の事態にも対応できるよう、今後は備品を多めに用意し、各パーツでも持っていく必要があると感じました。
スイミーの読み聞かせでは、声量やスピードといった練習量を増やすだけでなく、読み聞かせ方として劇で演じたり、スクリーンを使って大きく映し出したりすればより良くなると、他プロジェクトのメンバーから意見をもらいました。
2つ目は絵本、シェアについてです‼︎!絵本は自分の“好き”を振り返ってもらうためのものなのでfuture image がいるかどうか、また、幼い頃の“好き”を覚えていなく書けない子がいたのでページ数を減らすかどうか、その2点を検討中です。
シェアの時間が一番楽しかった、とアンケートで回答してくれた子が多かったので、その時間でもっとメンバーから好きの理由を聞き出して行きたいと思います。
3つ目は説明についてです‼︎!Future image を真っ先に書く子を見て、過去を振り替える理由を説明するべきだと感じました。
また、トーナメント戦でジェスチャーゲームを行う際、自分たちの“好き”を表現してもらうはずでしたが、2回戦目から趣旨がずれ全く関係のないものになっていました。
そのため、説明の時に大事な点を強調して丁寧に説明することが欠かせないと実感しました!
これらの改善点を次回のプロジェクトの企画に活かしていきたいと思います!

KO)これからはどのように展開していくのでしょうか?
次の春渡航では、今回気づいたSUKIを実際に行動に移せるようなプロジェクトを計画しています!また、渡航期間外でもFacebookを使い、子どもたちと連絡を続けたいと思います!
KO)皆さん、お時間いただき、ありがとうございました!”SUKI”を大事にして、本当に子どもたちのためになるプロジェクトへ成長していくことを期待しています!これからも頑張ってください!